Fontforge(その3)

今回はフォントの形式変換について書いていく。


実は前回説明した手順でFontForgeにベースフォントをloadしただけではそれを弄ることはできない。いや厳密に言うと弄ることは可能なのだがそれはあくまで画面上だけの話で、ベースフォントに対する種々の修正を最終的に反映させることはできない。ではどうすれば変更箇所を反映させることができるのか? フォントの形式変換を行うのである。FontForgeでは各種フォントファイルをloadした後、それを一旦「.sfd」ファイルに形式変換・保存し、それに対して修正を加え、そこから再び「.ttf」に変換するという手順を踏む。ちなみに「sfd」とは「Spline Font Database」の略である。


まずは「.ttf」ファイルから「.sfd」への変換
方法はいたって簡単で、「File」メニューから「Save」を選び、適当な名前を付けて「Save」ボタンをクリックするだけである。処理には結構時間が掛かるので気長に待つべし、である。



次に「.sfd」ファイルから「.ttf」への変換(本来は「.sfd」ファイルに変更を加えてから「.ttf」ファイルへの変換を行う。今回の説明では省略)
これも方法はいたって簡単で、「File」メニューから「Generate Fonts...」を選び、表示されるダイアログに従い各種設定を行った後「Save」ボタンをクリックするだけである。これも多少時間が掛かるので待つべし、である。ちなみにOutline FontBitmap Fontsそれぞれに対して取り扱いを設定する。


Outline Fontについては通常「True Type」「No Outline Font」のいずれかを選択する。後者はBitmap Fontsを埋め込んだ場合にのみ選択可能であり、PDAでクリアタイプを使わない場合にはそうすることでフォントファイルサイズを小さくすることができる。Bitmap Fontsについては通常「In TTF」「No Bitmap Fonts」のいずれかを選択する。「In TTF」がいわゆるBitmap埋め込みである。ドロップダウンリストの下にある「10,11,12,13,14,15」はBitmapのピクセルサイズであり、埋め込むサイズを個別に指定できる。Bitmap FontsだけFontに「s」が付いている所以である。


ついでに説明しておくが、「.ttf」をloadしてそのまま「Generate Fonts...」することも可能である。その際にOutline Fontについては「True Type」Bitmap Fontsについては「BDF」と設定することにより、「.ttf」を構成パーツ毎に分解して保存することができる。これはフォントのええとこ取りをするときに使う大変重要な機能である。その際にBDFファイルの解像度を問われるが「Guess」を選んでおけば問題ないようである(何を選んでも見栄えに変わりなかったので)。

ちなみに「BDF」とは「Bitmap Distribution Format」の略である。

以下は7枚おろしにされたsunglobe.ttf


今回はここまで!