Fontforge(その2)

久しぶりの更新である。今回はお約束どおりFontForgeの具体的な使い方について書いていく。ただしあまり詳しくやるときりがないので自分への備忘録を兼ねて必要と思われる部分のみ説明していく。


さて、在るものは利用するのがmuni62の基本姿勢であるので、まったく新しい自作フォントの作成手順ではなく、既存のフォントを自分好みに弄る方法を説明していく。要するにあるフォントとあるフォントのええとこ取りをしてしまおう、という魂胆である。鵺フォント、もしくはキメラフォントとでも言おうか...WindowsCEのFontLink機能で擬似合成できるのは2つのフォントに限られるが、これから説明する方法を用いると何種類でも合成可能である(ただしあくまでテスト使用に限られる!)。


まずはFontForgeを起動する(方法については前回の日記を参照)。


この状態で矢印(方向)キーを上下すると選択部分が黄色くハイライトされるので、ディレクトリの階層を辿ってベースとなるフォント(以降「ベースフォント」と呼ぶ」)を選択し、enterキーを押す。ただし選択できるのはCygwinをインストールしたルートディレクトリ以下に保存されたフォントのみなので、事前に適当な場所にフォントをコピーしておく必要がある。今回は作業用に「work」ディレクトリを作成し、その中にベースフォントとなる「sunglobe.ttf」を保存した。


ベースフォントをハイライトしてenterキーを押すとloadが始まる。

すると突然「お前はbitmap fontをloadしたいのか?だったらどれを?」と問い詰められる。人生は選択の連続である。

とりあえずここでは「Select All」として「Yes」ボタンをクリックする。するとこんな画面が現れるはずである。


おお、それらしい(どれらしい?)画面ではないか! しかしここで焦ってはいけない。今見えているのは一体何なのか、まずはそれを把握しなくてはならない。それには「View」メニューをクリックすればよい。そしてできてたサブメニューを見ると「36 pixel outline」と「Auti Alias」にチェックマークが付いている。ということは今現在見えているのはアンチエイリアスのかかった36ピクセルのアウトラインフォント、ということである。そのまんまだ! そしてサブメニューの下の方を見ていただきたい。「〜pixel bitmap」とある。そうこれが最初にベースフォントを選択したときに問い詰められbitmap fontを「Select All」とした結果なのである。あの時その選択をしなければ、今この表示は無かったのである!我々は自らの選択の結果を受け入れなくてはならない。


ということで、この状態でアウトライン、ビットマップで好きなピクセルサイズを選んでみてもらいたい。画面に表示されるグリフが切り替わるはずである。また右端のスクロールバーをグリグリ上下すると色々な文字が表示されると思う(方向キーでもできる)。個々のグリフを選択したい時はマウスでクリックもしくは矢印キーでカーソル移動すればよい。白黒反転している部分が現在アクティブなそれである。そしてその状態でenterキーを押すと、グリフの編集ウィンドウが開く。


今回はここまで!
(書き忘れたが、Cygwinの終了の仕方はプロンプトに「exit」と入力して「enter」である)